社会的ルールは丁寧に教えましょう

幼児期は社会的ルールがわかりません

公園で遊んでいて、お友だちを叩いたり、おもちゃを取ったりすることってありませんか?
そんなとき、あなたはどういう行動をとりますか?
「やめなさい。ダメでしょ!」とバチンと子どもの手をたたきますか?
それとも
「○○ちゃんのおもちゃが欲しかったんだよね。○○ちゃんに”貸して”って言ってみようか?」
といいますか?

子どもはお友だちに意地悪をしたかったわけではないんです。
単純におもちゃが欲しかったから。
見たことがないおもちゃを触ってみたかったから。
そういう単純な理由なことが多いです。

滑り台の順番も、並ぶということがわからないかもしれません。
割り込んでトラブルになっちゃうということも、よくあることです。

幼児期というのは、自己中心の世界なので
「順番に」とか「貸して」などの社会的ルールが身についていないです。
ですから、怒っても身に着きません。
何度も何度も繰り返してしまうという現象が起こります。

まずは親がお手本を

まずは、親がお手本を示して根気よく教えていく。
普通の人よりは時間がかかると思ってくださいね。

根気よく教えるんです。
できたら、褒めてくださいね。
おかあさんが褒めてくれるのは、子どもにとって一番のごほうびです。


そうしたら、怒る必要もないでしょ。
だって知らなかったんだもん。

赤ちゃんの時代というのは
「だってできないんだもん」
って、みんな普通に思っています。

だけど、動けるようになり、しゃべれるようになると
大人と同じように考え・動けるもんだと思っちゃう人が意外に多いです。

外見は成長しても、内面はまだ未完成です。
そして、発達障害児は「見よう見まね」「言わなくてもわかる」などという昔ながらの考え方では育ちません。

面倒ですけど、ひとつひとつ丁寧に教えてあげてください。
そして、「こういうときはこうする」という経験の引き出しを沢山作ってあげてください。
幼児期に丁寧に子育てしたことは、小学校に上がって生きてきますよ。

ソーシャルスキル

学齢期でも「ソーシャルスキル」という社会的スキルが、発達障害児の課題となっていきます。
ソーシャルスキルは奥が深いです。

でも、幼児期に少しでも努力することができれば、学齢期以降のソーシャルスキルも受け入れやすいと思います。
今になっては痛感しています。
ですから、幼児期の子育て、丁寧にやってください。
Yahoo!ブックマークに登録する  はてなブックマークに登録する   
 

関連記事

  1. 社会的ルールは丁寧に教えましょう
    「順番」「貸して」などの社会的ルール、幼児期のうちに丁寧に教えておくと、小学校に上がってからがずいぶん楽です。学齢期の発達障害児はソーシャルスキルを獲得するのが大変ですから・・・
  2. 問題行動には理由がある
    発達障害児の問題行動。親はすごく困っているけど、実は子供も困っています。問題行動には理由があるんです。
  3. 童謡が起こした小さな奇跡
    童謡や子どもの歌は、きれいな日本語で言葉に興味がある子どもたちにも効果がありそうです。 大人から子どもまで一緒に口ずさめる童謡の魅力について紹介。
  4. お子さんの「いいところ」言えますか?
    発達障害児と生活していると、ついカッとしてしまうことがあります。クールダウンの一つとしてお子さんの「いいところ探し」がおススメです。
  5. シャンプーが嫌い
    シャンプー嫌いのわが子が、ひとりでシャンプーができるようになるまでを紹介。
  6. お風呂が嫌い
    お風呂が嫌いな発達障害児はけっこう多いです。わが家もそうでした。お風呂好きにする工夫などを紹介
  7. 耳掃除が嫌いな発達障害児
    耳掃除が嫌いな発達障害児はけっこういます。発達障害児との暮らしの中で、耳掃除の大変さなど紹介しています。
  8. 発達障害児の生活を便利にする支援ツール
    カードや写真などコミュニケーション。携帯電話のタイマー機能を利用した時間管理術。
  9. 発達障害児の子育ては叱らないで褒める
    子育てに叱るはつきものだが、発達障害児には逆効果。叱ることをやめて褒めると発達障害児は育つ。我が家が実践したペアレントトレーニングの方法と効果。
  10. 発達障害児とパニック
    自閉症のパニックの原因は将来に対する不安が大きいこと。パニックを軽減するために先の見通しを立てると効果的。スケジュールもパニック軽減の重要なアイテム。

コメントする

アルバイト