発達障害児のもつ特徴を踏まえて
発達障害児のトイレトレーニングがうまくいかないのには、いくつかの原因があると思います。
原因を知るためには、お子さんの特徴を知る必要があると思います。
我が子 トモを例に挙げると
- 感覚過敏
- 極端に不安が強い
それぞれの原因を解析してみます。
感覚過敏
トモはべたべたするもの、"濡れる"という感触が苦手でした。(水あそびは大好きです)
トイレトレーニングに当てはめてみると、オシッコがもれてパンツがぬれるという感触が耐え難かったのではないかと思います。
しかもオシッコがもれる=(トモにとっては)失敗なので、
失敗体験が苦手なトモにはトイレで用が足せなかったということが苦痛の連続だったのではないか
と思います。
結局トモはオシッコを我慢しようという結論に至ったようです。
我慢しすぎてブルブル身震いするほどでしたから。
今思えばかわいそうなことをしたなぁ・・・と思います。
ウンチに関して言えば最悪でした。
パンツが汚れるのが嫌で出すのを我慢して便秘になったほどです。
病院でお茶に混ぜて飲ませる下剤を使っているのに、ウンチは4・5日に1度。
しかも岩石のように固く固まっているので、出すのに一苦労でした。
ある日「トイレでウンチできたら、プラレール買ってあげるよ♪」という言葉に誘われてウンチが出ました。すると、その日から毎日トイレで快便。
トイレで用を足すことができたという成功体験がトモの自信につながったのでしょう。便秘することもまったくなくなりました。
失敗を極端に恐れる。苦手意識の強い発達障害児
普通のお子さんなら、そこまで自分の失敗を恥ずかしいと思ったりはしないかもしれません。
でも、苦手意識の強い発達障害児は、
出来なくて当たり前ということもできなかったら恥ずかしいというように幼な心に思っているように感じます。
そのように失敗することを極端に嫌がるお子さんには、無理強いはよくないです。
失敗して叱るのも、ますます自信をなくすことにつながるでしょう。
思い切ってもう少し待つという方法もあると思います。
お子さんそれぞれの特徴を踏まえて取り組む必要があると思います。
"オシッコが溜まっている"という感覚がつかめない人がいる
「定時排泄」という言葉をよく聞きます。
大人の発達障害者の講演会などで時々聞く言葉です。
発達障害者特有の体の機能だと思いますが、「オシッコが溜まる感覚がわからない」という人がいます。
普通の人は「そろそろトイレに行きたいな」と思います。
でも発達障害の人の中にはオシッコが出る直前になって「出る!!」と気づく場合があるとか。
そう言う人は、自分でトイレに行く時間を決めるのだそうです。
「行きたくなったから行く」のではなく、「トイレの時間になったからトイレに行く」。これもひとつの方法だと思います。
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