不器用さを受け入れながら生活していこう
不器用な子に親はどう接すればいいのか?
発達障害児の不器用さを克服するには、長い時間がかかります。専門家の訓練を受けても、数日や数週間で解決できるような問題ではありません。
手先のことだけだといいのですが、
不器用な発達障害児は、
粗大運動が苦手だったり,
ボール遊びが苦手だったり・・・
いろんな不器用さと一生つきあって生きていかなくてはなりません。
このような場合、親はどのようにわが子と接していけばいいのでしょうか?
子どもが小学校高学年になった今だから言えることですが
幼児期の親子の対話やコミュニケーションが
その後の子どもの行き方を大きく左右するのではないかと
思っています。
ちょっと大げさですけどね^^;
我が家でも幼児期には、手先や体の不器用さに毎日頭をかかえて悩んでいました。
何とかして人並みにしてやろうと日々研究していました。
でも、人並みって何でしょう?
人と比べても仕方ないんだな
ということに気がついたとき、
なんだか心が軽くなった気がしました。
本当につらいのは親ではなく、子ども自身ですものね。
親としては、子どもの苦手を認め、寄り添い、応援していくことが一番の支援ではないかと思いました。
観察==>分析==>手順を示す
不器用な動きも、日々観察していけば、その子特有の不器用さを解消する方法が見つかります。普通の子なら、ひと言で済む説明を
その子に合わせて3ステップ、5ステップ・・・と
手順を細かく設定していけばいいんです。
そうやって、時間をかけながらひとつひとつ、問題をクリアしていきました。
かなりの時間、かかりましたけど、なんとかみんなについていけるレベルになりました。
他の子と比べると、見劣りする部分はあるものの、
自分なりに友達と一緒の作業ができるようになったときの、
わが子の目の輝きは忘れられません。
「できた!」という思いがその子の自信につながりますし
ママやパパが自分のためを思って、いろんな方法を考えてくれている
パパやママは自分を応援してくれる存在なんだ と
子どもが気付いた時、親子の信頼関係がぐーんと深まります。
親子の信頼関係ってすごく大事なんです。
できないことが多いわが子に、
できるようにさせようと一生懸命努力する方は多いと思うんですけど、
頑張らせたいと思う気持ちが強いと、
無意識のうちにきつい口調で叱ってしまったり、
無理なことをさせたりしてしまうんですよね。
子どもの気持ちになって、考えてみてください。
子どもの方は、
親の気持ちはわからないし、
精神的に辛くなって、親子の関係が離れてしまいがちです。
ですが、簡単な手順をひとつひとつクリアしていくと、時
間はかかりますが、親子の関係は強くなります。
そして、子どもも頑張ればできることを学習していきます。
これが小学校以降の子どもの人生に大きく影響してきます。
偉そうなことを書いてしまいましたが、うちの子が学校生活を楽しんでいるのは
幼児期に親子の絆を深めていたことが大きく関わっているような気がしてならないんです。
ほんとに、体の動きに関しては本人もすごく不自由を感じていると思うんですけど
へこたれないし、努力を続けることができます。
これは、担任の先生も訓練の先生も驚かれていますが
「我慢強い」「努力家」と評価される要因は、幼児期の取り組みが影響しているんだと思います。
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