運動が苦手なのは視覚機能が原因かもしれないです
最近「ビジョントレーニング」という言葉がよく聞かれるようになりました。
眼力(めぢから)トレーニング、とも言われます。
最近、発達障害児の中には視覚機能に問題を持っている子がいることがわかってきました。
乳幼児の段階では、眼の機能も作られつつある状態なので、視覚機能のお話はちょっと早い気もしますが、予備知識として覚えておいてくださいね。
私たちは眼科で「視力」を計ります。
視力は、目で物体を識別できる能力です。
ぼやけて物体が見えないときは、眼鏡やコンタクトレンズなどで視力を矯正します。
実は、目の機能というのは、視力のほかに「視覚」というものがあるんです。
視覚とは
・ふたつの眼が互いに協調して機能しているか
・見るものを正しく眼で捕らえているか
・眼を効率よく使っているか
などの眼の総合的な能力のことです
実は、こちらの方が普段の生活で重要で、
発達障害児の中には視覚機能に問題がある子が意外と多い
ということがわかってきました。
視覚機能に問題があると、このような症状が起こってきます。
幼稚園や保育園では
・ボール遊びが苦手
・字を書くときにマス目に入らない。
・鏡文字(左右逆転した文字)になってしまう
・動物などの絵を描くときに、耳やしっぽが欠けた絵になってしまう
などは、もしかしたら視覚が原因かもしれないです。
もっと大きくなって、小学校に上がると
・読むときに字や行を飛ばして読んでしまう
・運動の中で球技が特に苦手(動体視力が弱い)
・黒板を写すのに時間がかかる
・漢字が覚えられない
・図形の問題が苦手
・字を書くときに、マス目からはみ出してしまう
などの勉強面でも支障がでてきます。
こういった症状がでても、目が関係しているとはなかなか気づかれないことが多いです。
また、「眼が悪いかも」と眼科に行っても、
視力検査の結果、視力に問題ないで済まされることも少なくありません。
できれば、視機能を診てもらえるオプトメトリストという資格を持つ方に見てもらうと、お子さんの眼が問題なく機能しているのかを調べることができます。
また、訓練の方法も教えてもらえますので、コツコツと練習を積み重ねることで見え方の問題を克服することは可能です。
ただし、国内でオプトメトリストの資格を持った方というのは、数が少ないです。
近くにあった場合は、ぜひ相談してみてください。
幼児期では、視機能に問題があるかというのは、ちょっと時期的に早いと思います。
早めがいいからと慌てていっても、「もう少し大きくなってからの方が」と言われたりしますので。
ちなみに、わが家では小学2年生のときに、視機能検査をしました。
それでも、「ちょっと早いかなー」と言われましたけど。
それでも
日頃からお子さんの様子を観察するということはとても大切です。
例えば、「ボール遊びが苦手だな」「みんなでいっせいに走りだしたり、踊ったりする活動が苦手だな」「字を書くときに鏡文字になる」など、普段のお子さんの様子を見ていることで、苦手な部分が見えてきます。
そういったことをメモしておくといいですね。
それから、普段の遊びのなかで、視機能を鍛えることもできますから、
お子さんと遊びながら眼力を養ってはいかがでしょうか?
◆積木や粘土で遊ぶ
普段から遊んでいると思いますが、積木や粘土で遊ぶと眼や手の機能の発達が促されます。
◆動くおもちゃを眼で追う
お子さんの頭を固定します。お母さんはお子さんの正面にいて、ぬいぐるみやロボットなど、
お子さんのすきなおもちゃを左右上下にゆっくりと動かして下さい。
お子さんの眼が、おもちゃを追っているか、確認してくださいね。
◆ビーズ通し
直径1センチくらいのビーズをひもに通す作業です。
ひもを通すためには、眼を寄せて集中することが必要です。
集中力の訓練にもなります。
◆もぐらたたき
◆キャッチボール
など、探せばいくらでも眼を鍛える遊びがありますよ。
親子でワイワイ楽しみながら遊んでみてくださいね。
眼力(めぢから)トレーニング、とも言われます。
最近、発達障害児の中には視覚機能に問題を持っている子がいることがわかってきました。
乳幼児の段階では、眼の機能も作られつつある状態なので、視覚機能のお話はちょっと早い気もしますが、予備知識として覚えておいてくださいね。
視力と視覚の違い
私たちは眼科で「視力」を計ります。
視力は、目で物体を識別できる能力です。
ぼやけて物体が見えないときは、眼鏡やコンタクトレンズなどで視力を矯正します。
実は、目の機能というのは、視力のほかに「視覚」というものがあるんです。
視覚とは
・ふたつの眼が互いに協調して機能しているか
・見るものを正しく眼で捕らえているか
・眼を効率よく使っているか
などの眼の総合的な能力のことです
実は、こちらの方が普段の生活で重要で、
発達障害児の中には視覚機能に問題がある子が意外と多い
ということがわかってきました。
視覚機能に問題があると、どうなるのか?
視覚機能に問題があると、このような症状が起こってきます。
幼稚園や保育園では
・ボール遊びが苦手
・字を書くときにマス目に入らない。
・鏡文字(左右逆転した文字)になってしまう
・動物などの絵を描くときに、耳やしっぽが欠けた絵になってしまう
などは、もしかしたら視覚が原因かもしれないです。
もっと大きくなって、小学校に上がると
・読むときに字や行を飛ばして読んでしまう
・運動の中で球技が特に苦手(動体視力が弱い)
・黒板を写すのに時間がかかる
・漢字が覚えられない
・図形の問題が苦手
・字を書くときに、マス目からはみ出してしまう
などの勉強面でも支障がでてきます。
こういった症状がでても、目が関係しているとはなかなか気づかれないことが多いです。
また、「眼が悪いかも」と眼科に行っても、
視力検査の結果、視力に問題ないで済まされることも少なくありません。
できれば、視機能を診てもらえるオプトメトリストという資格を持つ方に見てもらうと、お子さんの眼が問題なく機能しているのかを調べることができます。
また、訓練の方法も教えてもらえますので、コツコツと練習を積み重ねることで見え方の問題を克服することは可能です。
ただし、国内でオプトメトリストの資格を持った方というのは、数が少ないです。
近くにあった場合は、ぜひ相談してみてください。
遊びのなかで視覚機能を鍛えよう
幼児期では、視機能に問題があるかというのは、ちょっと時期的に早いと思います。
早めがいいからと慌てていっても、「もう少し大きくなってからの方が」と言われたりしますので。
ちなみに、わが家では小学2年生のときに、視機能検査をしました。
それでも、「ちょっと早いかなー」と言われましたけど。
それでも
日頃からお子さんの様子を観察するということはとても大切です。
例えば、「ボール遊びが苦手だな」「みんなでいっせいに走りだしたり、踊ったりする活動が苦手だな」「字を書くときに鏡文字になる」など、普段のお子さんの様子を見ていることで、苦手な部分が見えてきます。
そういったことをメモしておくといいですね。
それから、普段の遊びのなかで、視機能を鍛えることもできますから、
お子さんと遊びながら眼力を養ってはいかがでしょうか?
◆積木や粘土で遊ぶ
普段から遊んでいると思いますが、積木や粘土で遊ぶと眼や手の機能の発達が促されます。
◆動くおもちゃを眼で追う
お子さんの頭を固定します。お母さんはお子さんの正面にいて、ぬいぐるみやロボットなど、
お子さんのすきなおもちゃを左右上下にゆっくりと動かして下さい。
お子さんの眼が、おもちゃを追っているか、確認してくださいね。
◆ビーズ通し
直径1センチくらいのビーズをひもに通す作業です。
ひもを通すためには、眼を寄せて集中することが必要です。
集中力の訓練にもなります。
◆もぐらたたき
◆キャッチボール
など、探せばいくらでも眼を鍛える遊びがありますよ。
親子でワイワイ楽しみながら遊んでみてくださいね。
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