発達障害児 小学校 入学前の雰囲気づくり
発達障害児が小学校に入学するまでのことを
我が家の例をもとに紹介していますが、
親や学校がどんなにがんばっても、
実際に入学するのは発達障害児本人です。
発達障害児本人が楽しく学校に通えるように、
雰囲気作りはとても大切です。
我が家が取り組んだ雰囲気作りについて
紹介します。
場所見知りの発達障害児
発達障害児の多くは、新しい場所が苦手です。
我が家のトモも極端な「人見知り」ならぬ「場所見知り」状態でした。
これは、「とても不安が強い」という理由から来るのではないかと思います。
これを解消するには、「見学にいく」のが一番てっとりばやいです。
入学前の春休み、「学校探検」と称して学校見学をさせてもらいました。
その結果、入学してからのトモの様子はとても落ち着いていました。
「入学後に学校探検するんでしょ」と言わないで
実は、入学してくる新一年生は、学校に入るのが初めてです。
入学して最初の1週間は、かばんを置く場所や靴箱の場所、いろんな教室めぐりなどの「学校探検」が行われました。
「な~んだ、学校でやるなら、別にまえもってしなくてもいいでしょ」
そう思われるお母さんもいらっしゃると思います。
でも、場所見知りの発達障害児は「みんなよりも先に知っている」ということが大事なんです。
勉強の予習に似ています。
先に知っているからといってみんなに自慢するわけではありません。
「こないだ行ったところだ」と安心します。
安心材料があると、ドキドキする回数もぐっと減って先生の話が耳に入るようになります。
不安が一杯あると、頭の中が「不安」ばかりで、人の話を聞くことも周りの様子を見ることもできなくなります。
いっぱいいっぱいの状態です。
ですから、事前に知っているということはお子さんを精神的に安定させるためにはすごくいいことではないかと思います。
先生にもお子さんのことを事前に伝えよう
私は我が子が幼稚園のころから『サポートブック』というものを作って、新学期に担任の先生に渡していました。
好きなこと、苦手なこと、やって欲しくないことなど、連絡帳をまとめてかいたようなものです。
新学期というのは、先生も新しい環境に馴染むのに時間がかかると思います。
ただでさえバタバタしている状況なのに、「ウチの子をお願いします」なんてお願いできないですよね。
なので、文書にして早めに担任の先生に渡して、時間のあるときに目を通してもらっていました。
担任の先生も「発達障害児がいる」と聞かされているだけでは、「どんなこなんだろう?」とドキドキしていると思います。そのため、早く我が子に慣れてもらうためにも、早めに伝えるというのは、先生にとっても子どもにとってもいいことだと思います。
具体的には、声や感覚が過敏だったり、気が散りやすかったりするので
・起こるときには大声ではなく、淡々とした口調でお願いします とか
・感覚が過敏なので、後頭部を触られると嫌がります とか
・偏食がひどいですが、「食べないでいいよ」よりは「ひと口がんばろうね」と声かけしてください とか
いろいろお願いしました (^_^;
それから、お願いばかりではなくてご家庭で取り組んでいることなども伝えておくといいですね。
「このお母さんは、子どものことを大切にしている」とわかってもらえると、今後のコミュニケーションもスムーズに行くのではないかと思います。
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